イルカたちが困っていることはなんだろう？
海はイルカたち海の動物たちのおうちです。人間がのる船が海で起こす事故によってたくさんの油が海の中に入ります。また、石油を海の底からとるために海の中に入って掘ったり、海軍が探知機を海の中で使ったり、魚をとるためにいろいろな機械を使って音をだしたりします。
皆さんのおうちに、たくさんの油が入ってきたり、大きな音がしたり、近所で大きな機械を使って何かを壊していたらどう感じますか？ すごい勢いで動くものが体にぶつかってきたら、けがをしますね。死ぬこともあります。海の中でも、こうした衝突事件や交通事故が起こっています。海にくらすイルカたちにとって、大きな音や、海を汚す油や交通事故は、とても困ることです。
海の中に有毒な物質が流れ込んで海が汚れると、そこに棲む動物の体にも、有毒なものが入って、動物が病気になります。イルカも海の汚れが原因で病気になっています。
イルカたちへの脅威となるものは、まだあります。
人間が捕まえて、プールで飼ったり、殺して食べたりすることも、イルカにとっては、恐ろしいことです。
海洋汚染（海が汚れること）、海の騒音、衝突事件、人間がイルカをつかまえたり、殺したりすること――イルカ猟、混獲（間違ってイルカをつかまえること）、イルカをつかまえて水族館で見せること、イルカの体に有毒物質がたまって、イルカにガンが見つかっていること――こうしたことは、みんなイルカにとっては、脅威です。
では、イルカがどんなことで困っているのかを、もう少しくわしく見てみましょう。
