汚れた空気ばかり吸っていると人は病気になります。海に棲む動物にとっても同じです。海が汚れると、病気になったり死んだりします。
1987年、アメリカのニュー・ジャージーの海岸に700頭を超えるイルカが打ち上げられ死んでいました。原因を調べたところ、海の汚染によって、イルカの体を守る力=免疫力がなくなってきたからだとわかりました。
海が汚染にさらされると、海に暮らす生き物も汚染されます。食物連鎖の上のほうにいるアザラシやアシカ、イルカやクジラの体の中には汚染物質が濃縮し、たまっています。
有機塩素類(PCB類、DDT、DDE)、鉛、亜鉛、カドミウム、水銀などが海洋生物の体に悪い影響を与えているのではないかと心配されています。