水族館で飼われているイルカは、おもにバンドウイルカ(ハンドウイルカ)ですが、その他、カマイルカやハナゴンドウ、オキゴンドウなども飼育されています。一口にイルカと言っても、いろいろな種類があり、大きさや姿も違っています。他のイルカについても調べてみましょう。
体が大きめのものをクジラ、小さめのものをイルカとよぶことはこちらでもすでにお話しましたが、もう少し詳しくいうと、クジラ目の中のハクジラ亜目※で小型のものがイルカです。次のようなグループに分けられています。
■マイルカ科 (27種類)
■ネズミイルカ科 (6種類)
■アマゾンカワイルカ科 (1種類)
■ラプラタカワイルカ科 (1種類)
■ヨウスコウカワイルカ科 (1種類)
■インドカワイルカ科 (2種類)
■イッカク科(2種類)
では、それぞれのイルカについてみてみましょう。
海に棲んでいるイルカです。「イルカ」の仲間は、ほとんどこの科に属しています。シャチやゴンドウクジラもマイルカ科に属します。体の大きなシャチも、「クジラ」という名前で呼ばれているゴンドウクジラも、イルカの仲間です。
☆マイルカ亜科(属)・セッパリイルカ亜科(属)
☆ゴンドウクジラ亜科(属)・シャチ亜科(属)
マイルカ科のゴンドウクジラ亜科とシャチ亜科のイルカたちです。小さなものは体長2メートル体重100キロほどのユメゴンドウから、大きなものは、体長約10メートル、体重9トンのシャチまでいます。
この属のイルカたちは、水の上の様子を見るため、顔を水の上に出すスパイホッピングとよばれる行動もとります。この中で、シャチ、オキゴンドウ、ユメゴンドウは魚以外の、カメ、ペンギン、アザラシなども食べます。
●シャチ
●カワゴンドウ
●ハナゴンドウ
●オキゴンドウ
●ユメゴンドウ
●カズハゴンドウ
●ヒレナガゴンドウ
●コビレゴンドウ
そのほかのイルカについては、これからご紹介します。
次のサイトは英語で書かれていますが、説明が充実しています。また、クジラやイルカの写真も出ています。学校の先生方や父兄の援助・指導があれば、よい参考資料として使えます。
●イルカクジラ保護協会(WDCS)
●海洋哺乳類学会(Society for Marine Mammalogy)
※注:生物は、姿や形によって、似たもの同士がひとまとめに分類されています。一番大きな分類は「界」で、植物は「植物界」、動物は「動物界」です。さらに、「門」(もん)、「綱」(こう)、「目」(もく)、「亜目」(あもく)、「科」(か)などに細かく分類されます。